外資系企業の給与とは
外資系企業の給与は、基本的に年俸制となっています。
特に、外資系の社長や役員クラスは、ほぼ完全に年俸制です。
これは、能力主義、実力主義を基本としているためです。
年俸制なので、新年度が開始するタイミングで、
今年度の給与総額、月額が提示されます。
一部の外資系企業では、年俸を18等分し、6月と12月に
それぞれ3ヶ月分を賞与としている企業もあります。
外資系の給与体系は、日系企業のような年齢や勤続年数が、
給与に影響する割合は限定され、職務や能力により給与が決定します。
また、中途採用が多いことから、例え同じ職種だとしても、所属部門や
採用時期によって給与水準が大きく異なることもあります。
このため、給与金額については、同僚と話すことはできません。
同僚の給与額を知りたいときもありますが、外資系のお作法として
給与については一切話をしてはいけないのです。
●外資系のボーナス
給与体系が年俸制である場合、
仕事のモチベーションはどこから生まれるのでしょうか。
それは「ボーナス」です。
外資系企業では、パーフォーマンスボーナス、業績達成ボーナス、
インセンティブボーナスなど、様々な名称のボーナスがあり、
さらにストックオプションもあります。
(ストックオプションについては、こちらのコラム参照)
これらのボーナスは、企業の業績アップや営業ゴールの達成、
個人の大きな成果などに対して、特別に支払われるものです。
年俸制の給与でベースとなる金額が保証された上で、
さらに日常業務を頑張り、期待された成果を達成することで、
その結果として大きなボーナスが待っているのです。
ボーナス金額は、企業や役職により異なりますが、
少なくても数十万円から、多い時には数百万円レベルとなります。
(エグゼクティブクラスだと、千万円から億円レベルのようです)
そして、外資系企業の営業職は、ほとんどがコミッション制の給与です。
基本給とコミッションの比率は、企業やポジションにより多種多彩です。
(基本給ゼロで、コミッション100%というのはあまり聞きません)
営業ゴールを達成すれば、コミッションというボーナスが支払われます。
これも、ボーナスの一つの形です。
●外資系では、稼げる時に、稼ぐこと
ただし、注意しなければならないことがあります。
それは、これらのボーナスはその年度の成果に対して与えられるので、
毎年ボーナスが保証されている訳ではないということです。
大きな金額のボーナスを受け取ると、翌年も当然のように提供されると
錯覚してしまいます。毎年毎年、業績が良い企業は少ないので、
大きなボーナスの翌年は厳しい業績になることが少なくありません。
すると、トータルでの年収が、大きく下がってしまうのです。
このため、外資系は給与のアップダウンが激しいと言われるのです。
外資系では、年収の上下動が激しいため、
「稼げる時に稼ぐ」ことが必要となるのです。