中高年ビジネスマンの外資転職体験記

ポジション クローズって何だ

外資系企業では、通常、すべての社員は、何らかのポジションに在籍している。
つまり、Aさんがマーケティング部長であれば、Aさんはマーケティング部長という
ポジションに在籍しているのである。(社長もひとつのポジションである)

 

 

 

ポジションクローズとは、あるポジションが何らかの理由でクローズ、
つまり削減となることで、そのポジションに在籍している人は、
別のポジションに異動しなければならない。
外資系企業に在籍している社員は、何らかのポジションに在籍することが
必要であるため、社内で別のポジションを見つけることが必要となる。

 

ポジションクローズはある種の組織変更のようなものであるため、
建前としては、特定の人物を対象としたリストラではない。
外資系によくある、指名解雇のような強制的なリストラではないのである。

 

この会社では、大規模なリストラとは別に、「ポジションクローズ」を
毎年行っている。ポジションクローズの対象となると、一定期間内に、
社内の他部門へ異動しなければならない。もし、この期間内に
異動できない場合は、両者合意の上での退社ということになる。

 

昨年は、私と10年以上一緒に仕事をしてきた数名の同僚が、
社内の異動先を見つけることができず、退職することとなった。
マーケティング部門が縮小傾向であるので、限られた期間で、
別ポジションを見つけることは非常に難しいのである。

 

彼らは、私と同じアラフィフの中高年であったので、
やはり外資系企業の定年は50歳なのだと、
改めて認識することとなった。

 

 

●人事部門とのミーティング

 

マネージャーからポジションクローズを宣告された後、
人事担当者とミーティングすることになった。人事の説明は、
直属マネージャーの説明内容と多少の食い違いはあったが、
私のポジションがクローズされることは、決定事項であるとのことだ。
このため人事担当者は、

 

 「できるだけ早く次のポジションを探してください。
  社内公募は、イントラネットに公開していますので、
  希望するポジションに応募してください。」

 

と言い、ミーティングは終わった。
イントラネットで社内公募のポジションを探すと、
長年所属していたマーケティング部門の募集が見つかった。
このポジションであれば、今までの経験や実績も活かせると考え、
すぐに応募手続きを行った。

 

社内の異動であるし、過去に経験した職種であり、実績もあるので、
これならスムーズに社内異動が可能だと考えていた。

 

 

 サイト管理人 社内応募の厳しい現実 に続く