とうとう退職
応募するポジションが、自分自身の経験・実績とマッチせず、
面接までたどり着いても、結果が出ない状況が続いていた。
転職活動が停滞する中で、いよいよ今の勤務先を退職することとなった。
未経験職への応募や英語での面接など、自分なりに次の就職先を決めるため
努力をしてきたのだが、残念ながらどこの企業からも採用されなかったのだ。
アラフィフ中高年の外資転職は、非常に厳しいことを再認識した。
このような苦しい時に、今の勤務先を退職することとなったのだ。
外資転職日記の最初に紹介したように、外資系企業でよくある
「ポジションクローズ」の宣告をされたことが、この転職活動にきっかけであった。
“ポジションクローズ”とは、あるポジションが、何らかの理由でクローズ=削減となることで、
そのポジションに在籍している人は、別のポジションに異動しなければならない。
在籍している社員は、何らかのポジションが必要なため、社内で別のポジションを
見つけることが必要となる。ポジションクローズは、会社の方針変更による調整なので、
建前としては、特定の人物を対象としたリストラではない。
ポジションクローズの対象者には、一定期間(通常数か月)の猶予期間が設定される。
この猶予期間は、ポジションが無い=仕事がないため、出社の必要もなく、
次のポジション探しに専念することとなる。
外資系企業のリストラとして報道されるような即日解雇ではないので、
裁判沙汰になることも少なく、企業にとって便利な手法である。
精力的に転職活動を進めてきたが、この時点で次の就職先が決まっていないため、
退職ということになった。人事担当者と最終出社日を調整し、提出書面などを確認する。
●特に感慨のない最終出社日
最終出社日は、人事担当者とのミーティングだ。
IDカードなどを返却し、いくつかの書類の提出することでミーティングは終了となった。
退職に関する手続きでは、離職票が後日郵送されるので、ハローワークで手続きをする。
健康保険は、今の健保の任意継続を推奨された。
今年度分の源泉徴収票と退職金の源泉徴収票は、別途郵送されるとのことである。
約20年間勤務した会社を辞めるので、もっと感傷的になるかと思ったが、
特にそのようなこともなく、淡々としたビジネス的なものであった。
振り返ってみると、この会社では、マーケティングとして、なかなか経験できない
ビジネス経験をいくつも体験することができ、10回以上の米国出張も経験し、
社内外のアワードも受賞することができ、充実した外資系ビジネスマン生活であった。
退職後の手続き に続く