40代後半中高年ビジネスマンの外資転職体験記

外資系に評価されるキャリアとは

評価されるキャリア

中高年(40代後半から50代前半)のみなさんは、
長いビジネスマン人生において、さまざまな経験をお持ちだと思います。
そして、マネジメント、リーダーシップ、問題解決力など、
ビジネスに必要な能力を身に付けられていることだと思います。

 

大手人材サービス企業であるManpower Groupでは、
日本企業が評価するキャリアを以下のようにまとめています。

 

キャリアを判断するポイントが日本には5つあります。
 1つ目は「技術・知識を示す経験」
 2つ目は「転職回数や社格など含めた転職履歴」
 3つ目は「日本特有の判断基準である年齢」
 4つ目は「人となりを表す考え方・人間性」
 5つ目は「外的要因である景況感とトレンド」
この掛け合わせでキャリアは判断をされます。(出典:Manpower Group)

 

では、外資系企業は、どのようなキャリアを評価するのでしょうか。

 

通常、外資系企業の求人募集は、ビジネスゴールの達成のために、
その企業が不足しているリソース=人材を補完することが多いです。

 

例えば、B2Bにおける売上増加が急務である外資系企業であれば、
日本の大企業向けの営業経験が長く、顧客と緊密なリレーションがある
営業マンを求めます。この時、評価されるキャリアは、ターゲット顧客との
パイプを持っているか否かです。外資系では、即戦力であることを求められるので、
どの顧客の誰を知っているかが、キャリア評価のポイントとなるのです。

 

つまり、募集企業が求める要件に適合しなければ、マネジメント力やリーダーシップなどの
一般的なキャリアは意味ありません。特に、中高年の場合は、若手のような将来性を
期待されることは無いので、あくまでも募集理由であるビジネスゴール達成に
貢献できる経験・スキルがあるかが評価ポイントになります。

 

募集理由である企業課題を解決する人材であるかを、その人のキャリアで評価する。
考えてみれば当たり前のことですが、私自身、このことを気づくまでに時間がかかりました。
マーケティング職の場合は、企業の認知度向上や、売上の増加のためのプラン立案、
販売店とのリレーション強化など、企業ごとに募集理由が大きく異なるので、
自分自身のキャリアが募集企業のニーズに合致しているかがポイントです。

 

ただ、日本企業の評価ポイントである「年齢」は、外資系ではあまり重要視されません。
中高年の転職においては、これは大きなポイントです。私自身、日本企業への
応募では、年齢がネックとなり、書類選考を通過できないことが少なくなかったです。
外資系の場合は、募集しているポジション次第で、長いキャリアがプラスになることも
あります。(応募条件に、何年以上の経験が必須と記載されることが多い)
Manpower Groupでも、「年齢」をキャリアの評価事項としていることは
「日本特有の判断基準」であると記載しています。

 

ですので、中高年の転職には、外資系企業が向いているかもしれません。