外資系転職エージェントとは
日本国内には、数多くの転職エージェント(人材サービス会社)
がありますが、外資系の転職エージェントも数多く存在します。
グローバルに展開している大手の転職エージェントには、
「アデコ(スイス)」、「マンパワーグループ(米国)」、
「ランスタッド(オランダ)」、「ロバート・ウォルターズ(英国)」、
「ヘイズジャパン(英国)」などがあります。
また、これらの転職エージェント企業とは別に、
エグゼクティブサーチと呼ばれる、社長や役員のヘッドハンティングに
特化した外資系転職エージェントもあります。
大手の外資系企業では、世界中のビジネスオペレーションを統一するため、
各種のサービス提供企業を指定することが多く、転職エージェントについても
統一されていることが多いです。この場合は、上記のような大手転職エージェントが、
指定エージェントとなり、世界中での採用活動を支援しています。
大手の外資系転職エージェントは、グローバルで外資系企業と取引があり、
外資系企業の日本法人と密接な関係を構築しているのです。
実際、私が応募したある外資系企業も、親会社主導による企業合併となり、
転職エージェントが本社指定の会社へ急に変更され、大混乱でした。
外資系転職エージェントには、日本人コンサルタントも在籍していますが、
やはり外国人コンサルタントが多く、国籍も多岐に渡ります。
私が面談したコンサルタントだけでも、米国・英国・ドイツ・フランス・イタリア・
スイス・ウクライナ・オーストラリア・フィリピン・中国・香港など、あらゆる国籍の人が
コンサルタントとして外資系転職エージェントに勤務しています。
本来、転職コンサルタントには、プロフェッショナルとしてのスキルや経験が必要なのですが、
残念ながら、すべての外国人コンサルタントが転職コンサルティングのプロではなく、
単に英語が話せるだけの経験の少ないコンサルタント (?) もいます。
もちろん、すべての外国人コンサルタントがこのような人ではなく、
コンサルティングのスキルがあり、経験豊富なプロフェッショナルも数多く存在します。
●大手だけでない外国人転職エージェント
外資系企業への転職活動で見逃せないのが、日本で活動する外資系企業を
専門とする小規模な転職エージェントです。大手の外資系エージェントは、
日本において数百人規模でビジネスを展開していますが、数人から数十人で活動する
小規模な転職エージェントも数多くあります。
外資系転職エージェントは、その多くが「サーチ型」と称されるビジネス形態で、
採用を検討している企業からの依頼で、希望する人材を探し、紹介するというものです。
紹介した人が採用されると、その人の年収の3割程度が紹介料として支払われます。
このため、我々のような転職活動者が、転職エージェントに費用を支払う必要がないのです。
ある転職エージェントは、以前に大手エージェントに在籍していた外国人が
日本で転職エージェントを設立し、外資系企業を専門に活動しています。
このような小規模な転職エージェントは、ほとんどが外国人コンサルタントで、
外資系企業と太いパイプを築いています。外資系企業では、採用責任者が
外国人のことが多く、英語でスムーズなコミュニケーションが取れることが必要だからです。
サーチ型の転職エージェントは、採用する企業との密接な関係と、
適切な応募者を探し出す能力がビジネスのキーとなるので、
規模が小さな転職エージェントでも活躍することができるのです。
外資系転職エージェント一覧 もご覧ください
外資系転職エージェントとの付き合い方
外資系企業への転職を考えている場合には、外資系エージェントを外すことはできません。
ここでは、外資系転職エージェントとの付き合い方を紹介します。
はじめに、外資系エージェントのWebサイトで、英文レジメなどの
必要な情報を登録します。すると、面談もしくは電話インタビューが設定されます。
(もし、何も連絡がない場合は、残念ながら紹介する求人がないということです)
外資系転職エージェントは、多くのコンサルタントが外国人であるため、
面談は英語になります。面談では、職歴・学歴といった経歴の確認から、
転職/退職理由、今後のキャリア目標、転職の各種条件(職種・年収・勤務地・
転勤可否など)がインタビュー形式で確認されます。
面談を英語で行うことで、外国人コンサルタントは英語力についてもチェックします。
面談が終わると、転職エージェントのデータベースに登録され、希望条件にマッチした
求人情報が紹介されます。
外資系の転職エージェントは、得意分野や取引のある企業を絞り込んでいるので、
ひとつのエージェントだけでは不十分です。複数のエージェントに登録し、
できるだけ多くの外国人コンサルタントと面談することで、
外資系企業の求人情報を漏れなくカバーすることができるのです。
ぜひ、英語の勉強の機会と考え、たくさんの外国人転職エージェントと
会ってみてください。