最初の面接は大失敗
最初の転職エージェントから紹介された外資系IT企業に応募する
ことを決断した。転職エージェントへ応募の意思を連絡し、
すぐに応募手続きを依頼する。数日後、書類審査を無事に通過し、
面接日程もすぐに決まったのだ。
今回紹介されたのは、急成長している外資系IT企業で、
あるソリューション分野のマーケットリーダーである。
応募したポジションは、パートナーマーケティングである。
外資系IT企業は、自社の販売チャネルを補うために、
パートナー(販売代理店)と積極的な活動をすることが多い。
今回応募したポジションでは、パートナー企業に対する
マーケティング活動を担当するようである。
●初回応募から面接へ
マーケティングと言っても、広報・宣伝・イベントなどのマーケティング
コミュニケーションから、製品マーケティング、フィールドマーケティング、
そしてパートナーマーケティングまで、幅広い職域がある。
私のキャリアでは、パートナーマーケティングはメインではないが、
いくつかの部門でパートナー向けの活動をしたことがあるので、
その実績を職務経歴書に記載していた。
転職エージェントはその経歴を見て、応募を勧めたようである。
職務経歴書を時系列に記載すると、経験の少ない部分が
注目されてしまうことがあるので要注意である。
担当いただいたコンサルタントは、プロフェッショナルとして
応募企業のことを熟知していた。今まで何人も、
この企業に紹介していたので、この企業の組織構成から
キーマンまでを把握していた。独特の企業文化があるらしく、
面接の心得などの注意事項についても説明いただいた。
これらの内容をもとに、面接当日に向けての準備作業を開始した。
●最初の面接は大失敗
アラフィフ転職活動における最初の面接が始まった。
面接官は50代後半らしき採用部門のマネージャーであった。
なぜだかわからないが、非常に堅苦しい雰囲気で面接が始まった。
「では、面接を始めます。最初に3分間で経歴を紹介してください。」
「はい、わかりました。私は、○○と申します。宜しくお願いします。
〜〜 自分の経歴を時系列で説明 〜〜」
「ちょっといいかな。今説明した××は、どういうことかな。
もう少し詳しく説明してくれないかな。」
と面接官が質問したので、その質問に回答した。
その後も、何度も質問があり、その都度、経歴の詳細を説明した。
そうしていると、突然、
「最初に経歴説明は3分間といったよね。(時計を見ながら)
あなたはタイムマネジメントが全くできていないようだ。」
と大声で言い、経歴の説明が途中終了した。
面接官は生真面目な方で、その後も面接は続いたのだが、
自分の中ではこの面接は終了していた。
集中力も途切れてしまい、いくつかの質問には、
まともに返答することができなかった。
20年ぶりの採用面接は、このようにして人生最悪の失敗となったのだ。
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予想通り、数日後、転職エージェントから、残念ながら、
今回の採用は見送りになったとの連絡が入った。
一次面接をクリアできなかったことよりも、
あの面接官の質問に対して的確な説明や返答ができなかった
自分自身に苛立ちを覚えた。
リンクトインの登録から、すぐに転職エージェントとコンタクトし、
書類選考から面接に進んだので、転職を甘く考えていたようだ。
転職エージェントの開拓 に続く