最後は、社内人脈
こうなれば、社内人脈を頼りにするしかない。
社歴が長いので、キーとなるマーケティング部門のマネージャーとは
面識がある。主なマーケティング部門のマネージャーに、
相談事があるということでミーティングを依頼した。
数人のマネージャーとは、スムーズにミーティングの設定ができたが、
あるマネージャーとは、出張や業務の都合で、なかなか日程が合わず、
ミーティングの調整に時間がかかってしまった。
それぞれのミーティングでは、私の置かれている状況、
過去の経験や実績をプレゼンした。マーケティングという仕事柄、
プレゼンテーションすることが多く、担当業務からその成果までが、
上手くまとまっているプレゼンであると自負していた。
●ポジションクローズの罠
しかし、どのマネージャーからもポジティブな反応は無かった。
何が原因なのかわからずにいると、あるマネージャーが、
「どのマーケティングのチームも、ポジションクローズの影響で、
自分のチームを維持することに精一杯で、
新規メンバーを増員する余裕は全くないのだ。
今は、マーケティング部門に、逆風が吹き荒れているので、
君の経験や実績は評価するが、メンバー追加はありえない」
とその理由を話してくれた。
さらに、ようやくアポが取れ、最後のミーティングとなった
マネージャーの言葉は強烈であった。
「あなたの経験と実績は評価しますが、年齢がね。。。
もし私のチームで募集するとしても、会社の方針で
若手しか考えていないから。あなたのような50歳前後での
社内異動は難しいでしょうね。」
マーケティング部門が縮小され、かつ年齢的に受け入れる余地がないと言われ、
社内異動の可能性が全く無いことに初めて気づかされた。
つまり、アラフィフという年齢では、次のポジションを社内で探すことは、
初めからノーチャンスであったのだ。
この時初めて、ポジションクローズという巧妙な仕掛けに気づき、
慄然としたのであった。
転職活動のはじまり に続く